火が油に引火したときの正しい対処法

火が油に引火したとき

消防士に聞いた
火が油に引火したときの正しい対処法

うわっ!火事だと思った瞬間、慌てて何でもかんでも水をかければいいと思ったら大間違いです。
天ぷら油による火事や石油ストーブの転倒などで水をかけるのは厳禁です。

なぜなら、
水をかけると油より比重の重い水は油の下に潜り込み、熱で水が沸点に達して水蒸気爆発を起こし、油が飛び散って炎を拡散させる可能性があるのです。
そのため、消火のプロである消防士が勧める油火災への対処は以下の手順になります。

①天ぷら鍋に引火したときは、鍋をピッタリ覆うフタをします。
フタがない場合は十分覆える大きさのシーツやバスタオルを濡らして、すっぽりかぶせて空気を遮断します。

②消火剤を使うなら、ストーブの場合は手前から掃くように狙います。
天ぷら鍋の場合は、油が飛び散らないよう壁に反射させて消火します。

③炎が鎮火した後も、再発火に備えて、蓋や布をとらずに温度が下がるまで待ちましょう。

日頃から防災訓練に参加して、消火器の使い方を身につけておくことも大切です。

PS.ボヤで済ましたいなら初期消火が大事。
でも天井に延焼してしまったら単独消火はあきらめ、逃げましょう。

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